ステータスにもなる。高級時計＝機械式時計という認識

職人による手作りだから高級品になる「機械式時計」

機械式時計を購入することのメリットとして、機械式時計は「ステータス」になるというポイントがあります。なぜ機械式時計はステータスになるのかと言えば、機械式時計のムーブメント内の複雑な構造に秘密があります。機械式時計はゼンマイを動力としていて、電池やICなどを内蔵していません。ゼンマイを巻き、ゼンマイが元に戻る力を歯車などの細かなパーツに伝播することで、時計の針が動きます。細かな部品作りの手間や、組み合わせに必要な技術力がなければ、機械式時計は正確に時を刻みません。

熟練の職人が時間をかけて手作りしなければ機械式時計ができないため、自然と価格が高くなります。特に宝石などで飾らなくても値段が高い機械式時計は、持っているだけで「高級時計」と認識されるため、持ち主にとってステータスになるのです。

持つ人を選ぶからステータスシンボルになる！

上記のように機械式時計には安物がなく、基本的には経済的に恵まれている人しか持つことができない時計です。そのため機械式時計は、持っているだけでステータスになります。また高級時計ブランドは、クォーツ式の時計をラインナップしていないことが多く、機械式時計しか製造していない時計メーカーも少なくありません。このため「機械式=高級」というイメージが広まっています。さらに機械式時計の中には様々な意匠を巡らした傑作があり、1,000万円を超えるものあります。このような高級品を身に付ける行為は、手首に不動産と同じ程度の価値があるものを付けているのと同様の行為です。持つものを選ぶ時計からこそ、「高級時計をしている私」いう承認欲求を満たせます。